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緊急地震速報とは

緊急地震速報


地震災害の軽減のため、震源に近い観測点で捉えた地震波(P波)から震源情報(震源地・地震の規模・発生時刻)を 瞬時に推定し、お知らせする情報です。ただし、地震発生直後の短時間で震源やマグニチュード等の 推定を行うため情報の精度が十分でない場合や直下型地震では情報が主要動到達に間に合わないことがあります。

全国の観測点

全国約1000カ所

緊急地震速報発表のために使われている地震計は全国北海道から南西諸島まで約1000カ所あります。気象庁多機能型地震計(約 200点)と独立行政法人防災科学技術研究所のHi-net(約800点)からなります。

情報は更新される

検知する観測点数の増加とともに更新

地震発生から時間と共にP波、S波が広がり、検知する観測点数は増えていきます。観測点数が増えると、震源決定に使えるデータが多くなるため、より正確な震源情報が期待できます。
緊急地震速報は観測点数の増加と共に逐次新しい情報に更新される情報です。時間経過とともに精度は上がりますが、S波到達までの猶予時間は短くなります。目的に応じ て適切な情報で適切な措置を執ることが必要とされます。
現在の緊急地震速報では気象庁等が開発したナウキャストシステムと(独)防災科学技術研究所が開発したリアルタイム地震情報システムが組み合わされたシステムとなっています。それぞれのシステムが独立した観測網を持ち、震源情報などの計算結果が統合されて緊急地震速報となり、発表されています。地震波を検知した観測点数により適した震源決定手法が選ばれ、検知点数が増えるにつれて新しい情報が発表されます。

緊急地震速報の限界

間に合わない場合もあります

緊急地震速報は地震発生後、地震波を観測点でとらえた後に発表される情報です。したがって、震源に近い場所では緊急地震速報が発信される前に大きな揺れが到達してしまうことがあります。
緊急地震速報が発表されてから揺れ始めるまでの猶予時間は震源地から遠いほど長くなり、震源地に近いほど短くなります。


関係リンク

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