緊急地震速報活用システム KANAME-QUICK
緊急地震速報表示画面
機能と特徴
1.「緊急地震速報」受信と震度予測
- 気象庁緊急地震速報(予報)を受信し、メイン評価点の震度と主要動到達までの時間(大きな揺れまでの猶予時間)を表示します。
- 気象庁緊急地震速報(予報)のXML電文形式(BCHバージョン4)にも対応しています。
- 地図上に震源位置とP波、S波が広がる様子を表示します。
- 予測震度については複数箇所の評価点を設定可能です。予測震度は地図上に表示します。
- 次々と更新される「緊急地震速報」に応じて情報が更新されます。
- 下図は、緊急地震速報が地震動警報として出された時に表示される画面とキャンセル報を受信した時の表示画面です。 赤の「地震動警報」表示は、代表評価点が警報対象地域に含まれることを意味します。黄色の「地震動警報」表示は、代表評価点が警報対象地域に含まれないことを意味します。
代表評価点が警報対象の場合の表示画面
代表評価点が警報対象でない場合の表示画面
キャンセル報の表示画面
2.容易な操作性
表示設定ダイアログ
- 評価地点の設定(追加)は地図や全国市町村リストから選択することで容易に設定することができます。
- 表示設定の「震源決定フラグ」では、データの確からしさフラグや地震動警報フラグから表示を行う情報を制限します。 「1点処理でも表示する」、「2点以上の処理のみ表示する」、「警報発表時のみ表示する」、「警報対象時のみ表示する」から選択できます。
- 情報の表示を行う条件(マグニチュード・予測震度・震央距離)をダイアログから設定可能です。
- マグニチュード・予測震度によって報知音や表示の有無を変更可能です。報知音は日本放送協会(NHK)作成の音、または リアルタイム地震情報利用協議会(REIC)作成の音も使用できます。
NHKチャイム音 | NHK緊急地震速報のページ |
REICサイン音 | REICサイン音のページ |
3.通信異常の監視
- 「緊急地震速報」配信サーバとの通信異常を自動的に検知し、常に良好な通信状況を維持します。
- 配信サーバーとの通信状態は画面表示により、一目で確認できます。
4.任意地震のシミュレート/過去地震再生
- 過去に受信した緊急地震速報(予報)を再生することで、防災訓練や防災教育に活用できます。
- 任意地点で起こる地震において発信される緊急地震速報(予報)をシミュレートでき、想定される地震における予測震度・猶予時間を知ることができます。
これにより、想定地震に対してあらかじめ防災計画を立てるのに役立ちます。 - 歴史地震の震源位置・マグニチュードが既に設定されており、緊急地震速報(予報)の発表シミュレーションが行えます。
5.時刻校正機能
- PC のシステム時刻を外部NTP サーバーと定期的に通信することにより校正できます。
- 専用線接続等でインターネットに接続できない場合でも、緊急地震速報電文から簡易的に時刻校正ができます。
オプション
- 放送設備連動
接点出力または接点出力+音声出力を行うことにより、館内放送設備を通じて緊急地震速報の放送を実施します。 - 表示装置接続
(株)パトライト製表示端末FTE−D04を5台まで接続することができます。それぞれ異なる起動条件で動作させることができます。 - その他、標準搭載されていない機能につきましても、カスタマイズにより追加することができます。
カスタマイズ
緊急地震速報の有効な利用活用法は利用される分野ごと、お客様ごとに異なります。
お客様のご要望に応じて、適したシステムをご提案します。
カスタマイズ例
- メール送信
あらかじめ設定しておいたメール送信先へ震源情報と予測震度を配信します。
配信先に携帯電話を設定すれば、外出先でも地震があったことをいち早く知ることができます。
※緊急地震速報の発表タイミングによっては、メール送信と地震時の通信回線の混雑時期が重なるため届かない場合もあります。 - 機器制御信号出力
お客様の既存設備への連動など必要なインターフェイスに合わせて出力を行います。 - 地域の面的震度予測・被害予測
動作環境
OS | Microsoft Windows 7, 8, 2008 Server, 2012 Server .NET Framework 2.0上で動作します(必要な環境がインストールされていない場合は、本ソフトのインストーラから自動的にインストールされます。) |
プロセッサ | 1GHz以上の32ビット(x86)プロセッサまたは64ビット(x64)プロセッサ |
メモリ | 1GB以上(32ビット)または2GB以上(64ビット) |
ハードディスク | 10GB以上の空き容量 |
ディスプレイ | 解像度1024×768ドット以上 |